CN60周年

文化の継承と創造 ―その新たな担い手を― をスローガンに
祇園祭「大船鉾」の150年ぶりの復活に大きく貢献し
若き音楽家によるオーケストラコンサートを実現した

チャーターナイト
60周年記念事業

2014年(平成26年)CN60周年

歴史文化都市「京都」に居を構えるクラブとして、
長年培われてきた素晴らしい伝統と文化を絶やすことなく次世代に継承し、
更なる創造が生まれることを願い、二つの記念事業に取組みました。
ひとつは、千年以上の歴史を持つ祇園祭で、
2014年に150年振りに巡行に復帰する「大船鉾」へ「屋形一式」の寄贈を、
今一つはこれまで多数の音楽家を輩出してきた伝統ある
「京都市立芸術大学音楽学部によるチャリティコンサート」の開催です。
これらの事業が、それぞれに脈々と築いて来られた文化を確かに引継ぎ、
新たな担い手による継承、更には創造に繋がることを希望しています。

 

祇園祭大船鉾屋形一式新調寄贈

元治元年(1864年)の蛤御門の変により、船形の胴組や車輪および屋形等の構造材を焼失して以来、150年振りに本体再建による復興と、山鉾巡行への復帰を目指す公益財団法人「四条町大船鉾保存会」に対し、大船鉾上部主要部分に当たる「屋形・艫屋形・跳ね出し高欄など一式」を寄贈しました。
屋形は銅板葺きの切妻大屋根および前後左右の唐破風、更には最後部の花頭窓を持つ艫屋形で構成され、船型胴組の上に載るもので他の山鉾と大きく異なる姿を成しています。
150年ぶりの復帰となった2014年7月24日の山鉾巡行には、御神体四体および大勢の囃子方が乗り組み、祇園囃子を演奏。沿道からの大きな拍手に迎えられながら、後祭山鉾巡行の掉尾を最も華やかな姿で飾りました。

 

京都市立芸術大学音楽学部によるチャリティコンサートを共催

2014年6月29日に京都コンサートホールに於いて、京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一氏指揮により行なった京都芸術大学音楽学部管弦楽団のチャリティコンサートは、大勢の市民の入場のもと、最後のアンコール曲まで大変な盛り上がりとなりました。

【演奏曲】
A.ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95 ≪新世界より≫
I.ストラヴィンスキー:バレエ組曲 ≪火の鳥≫(1919年版)
東儀 秀樹:≪京都の韻(ひびき)≫(CN50周年記念事業として京都市民の皆様に贈った曲)

入場料及び募金箱収入は合計1,54万8,483円となりました。
ご協力に心より感謝申し上げます。

2件の事業を実施させて頂きました。
1)岩手県陸前高田市立気仙中学校へ 100万円
気仙中学校区に900年の伝統を誇る「けんか七夕太鼓」があり、毎年生徒が参加している。東日本大震災の津波により使用する篠笛が流失。 義援金と合せて篠笛90本を寄贈。
2)京都新聞社会福祉事業団「愛の奨学金」 54万8,483円
京滋の学資困難な学生及び東日本大震災避難学生の就学助成。

その他の周年事業